Jul 18, 2010
ソファへのこだわり
私はソファの様々な条件を持っています。背もたれの高い足場、比較的凹んで、革ではない、等。これだけの条件に合うソファはあまりないので、家具を置いている店を何件か報告に戻ります。振り返って自分の好きなソファに出会った時はとても嬉しいです。妥協しないで良かった、とも考えています。寝る時、布団派とベッド派と、少なくとも2つに分かれると思いますが、私は絶対にベッド派です。何か、もしジョーイだったとしても、床に寝したいですね。よくすることができないことはないと思うが、底からの高さのあるベッドでは寝やすいです。長年のベッドだからってのもあると思うんですが。やっぱり布団よりもベッド派ですね。私は。
「苦役列車」(「新潮」12月号)で第144回芥川賞を受賞した西村賢太さん(43)。作品の完成度の高さだけでなく、中学卒業後にアルバイトや日雇い仕事を続けてきた異色の経歴も話題となっている。一体どんな人物なのだろうか。【山寺香】
西村さんは東京都江戸川区出身。小学校時代に父親が事件を起こし、母親らと夜逃げのように生まれた街を離れた。「一私小説書きの弁」(講談社)収録の随筆の中で自身のことを「いつまで経(た)っても僅かな日銭稼ぎでその日暮らしをするより能がなく、惚(ほ)れた女もまるで得られず、この先きっと家庭なぞ持てぬであろう、中卒で前科者でアル中」と書いている。日雇い仕事で得た金を酒と風俗店通いに費やす19歳の少年の孤独を描いた受賞作も、体験に基づく私小説だ。
◇「破滅型」作家に傾倒
23歳の時に古本屋で大正時代の作家、藤澤清造の本に出会う。「生き恥にまみれながら血みどろで底辺を這(は)いずる小説世界」に深く共感し、一気に藤澤に傾倒。03年に同人雑誌に参加し、小説を書き始めた。
藤澤は1889年に石川県で生まれた「破滅型」とよばれる私小説家。小学校卒業後、18歳ごろ上京して「演芸画報」の編集に従事した後、1922年に雑誌記者が酒におぼれ貧困にあえぐ生活を描いた「根津権現裏」を発表したが、その後も生活は困窮。32年に東京・芝公園で凍死した。
西村さんは芥川賞受賞発表の記者会見で「悪い言葉で言えば(藤澤は)僕よりも駄目な人。自分より駄目なやつがまだいるんだなと、救われた」と藤澤への思いを語り、自身の作品についても「おこがましい考えですが、読んでくれた方が自分よりも駄目なやつがいると思ってちょっとでも救われたら本当にうれしいです」と話している。
02年には石川県にある藤澤の墓の隣に自身の生前墓を建て、現在は「藤澤清造全集」の編さんに心血を注ぐ。
◇人生と作品一体「全身小説家」
新潮社の担当編集者は西村さんを「小説のことを一心に考え、人生と作品が混然一体としている『全身小説家』」と表現する。昨年は、編集者が忙しさから連絡を怠ったことで西村さんが「意固地」(西村さん)になって連絡を絶ち、雑誌への作品掲載を急きょ1カ月遅らせたこともあった。編集者は「そういうこともあったが、作品の力を信じているので待つことができた。会うと明るく朗らかな方です」と言う。
小説で自身の体験や心情を赤裸々に書き続ける西村さん。「書くことで自分が救われることはないが、一種の病気みたいなもので、書かざるを得ない。人生や生活のすべてをあきらめているが、ただ一つ残ったものが書くことです」と話す。
記者会見で西村さんが「友達はいない」などと語ったことについて、ネット上には「自分もだ」などと共感の書き込みが続いた。「私の場合は暴言や暴行で自ら関係性を壊してしまうので自業自得ですが、共感してもらえれば本望です」と語った。
文芸評論家の坪内祐三さんは「作者が主人公を相対化し、客観的にダメさやくだらなさが書けているところが優れている。受賞作の舞台はバブル期。あのころの東京を、中卒の肉体労働者の視点から描いた小説はなく、歴史的記録としても貴重。私小説の方法を取りながら、もっと大きなものを描いている」と評価する。
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全国の書店員が “今いちばん売りたい本”を決める「2011年本屋大賞」のノミネート作品が25日、発表された。選出されたのは第144回直木賞候補にもなった貴志祐介氏の『悪の教典』、1作目が昨年の同賞で2位にランクインした夏川草介氏の『神様のカルテ2』など10作品。また、有川浩氏は『キケン』、『ストーリー・セラー』の2作品がノミネートされている。本屋大賞は今回が8回目で、2010年大賞は冲方丁氏の『天地明察』が受賞している。
【写真一覧】昨年の『2010年本屋大賞』ノミネート10作品
同賞は“出版不況”や“読書離れ”に危機感を覚えた書店員有志により創設されたもので、書店員の投票だけで選ばれる点が特徴。8回目となる今回は2009年12月1日〜2010年11月30日の間に刊行された“日本のオリジナル小説”を対象に実施しており、全国362書店458人から投票があった。
また、今回は2009年12月1日以前に刊行された作品や、「一番多感な時期ながら本が縁遠くなる」“中学2年生男子”をターゲットに発行時期・ジャンルを問わずオススメ作品を選ぶ「中2男子に読ませたい!中2賞」の投票も行われている。
今回ノミネートされた作品は以下の通り。2次投票は本日から2月28日まで実施され、大賞は4月13日に発表される。
■2011年本屋大賞ノミネート作(五十音順)
『悪の教典』貴志祐介(文藝春秋)
『錨を上げよ』百田尚樹(講談社)
『神様のカルテ2』夏川草介(小学館)
『キケン』有川浩(新潮社)
『叫びと祈り』梓崎優(東京創元社)
『シューマンの指』奥泉光(講談社)
『ストーリー・セラー』有川浩(新潮社)
『謎解きはディナーのあとで』東川篤哉(小学館)
『ふがいない僕は空を見た』窪美澄(新潮社)
『ペンギン・ハイウェイ』森見登美彦(角川書店)
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